『常夜灯』について

【常夜灯/玉置浩二】「やりたいようにやっていい」とは?!深すぎる歌詞の意味を徹底解釈!コード譜ありの画像

まず、玉置浩二楽曲である『常夜灯』の収録アルバムなど、概要について紹介します。

アルバム『ニセモノ』収録

山下達郎や桜井和寿をはじめとする多くのミュージシャンから称賛される天才「玉置浩二」。安全地帯のボーカリストとしても知られる存在です。

そんな玉置浩二楽曲『常夜灯』は、2000年4月に発売されたアルバム『ニセモノ』に収録されています。

このアルバムは、尾崎豊のプロデュースで知られる名プロデューサーである須藤晃を迎えて作られました。

シンプルなアコースティックサウンドをベースとしたアルバムで、何度聴いてもじわりと広がるような味わい深さを持った作品です。

ファンからは「捨て曲なし」「これぞ名盤」と絶賛されています。まだ聴いたことがないという方は、この機会にぜひ聴いてみてくださいね。

そんな素晴らしいアルバムの中で、「はみだし刑事 情熱系」の主題歌『虹色だった』やレオパレス21のCMソング『夢のようだね』と並んで輝きを放っているのが『常夜灯』です。

ただ、『田園』『MR.LONELY』などと比較すると知名度は低いので、隠れた名曲と言えるでしょう。

アツい歌詞が胸に響く名曲

『常夜灯』は生きることのつらさを受け止めながらも、自分らしく生きようとする人の背中を押すようなアツい歌詞が胸に響きます。

ミディアムテンポのストレートなアコースティックサウンドに玉置浩二の歌声が鳴り響きます。

この曲を聴くと思わず泣きそうになるという方も多いのではないでしょうか。落ち込んだり、つらく感じたりした時に聴きたくなる名曲です。

歌詞の意味を解釈

『常夜灯』の深みのある歌詞の意味を解釈していきます。この曲を理解するための参考にしてみてくださいね。

夜のパズルの答えは

街角に立って 口笛吹いてくれよ 夜のパズルに迷い込まないように
答えはいつだって 未来を照らしている 星に手が届く はずもないのに

出典: 常夜灯/作詞:玉置浩二・須藤晃 作曲:玉置浩二

夜の時間は静かな分だけ頭の中にさまざまな考えがめぐるものです。それを難しいパズルのように感じることもあるでしょう。

そんな時に軽快な口笛の音が聞こえれば、顔をあげてまわりを見回すきっかけになりますよね。そして、口笛の音にはどこか楽しい雰囲気もあります。

パズルの答えはなかなかわからないかもしれません。しかし、真剣に考えと向き合えば、その答えは未来につながっていきます。

抽象的な「希望」を描いた後に、「星に手が届くはずもない」という具体的な歌詞が続くところが面白いです。現実へと引き戻されるような感覚があります。

少しだけ良い夢を見たいから

どこまでも続いてるまっすぐなこの道 たどりついた先には光が待っているようだ
腹ペコになって吠えてる心よ 走り出してくれよ! 今よりもう少しいい夢みせて

出典: 常夜灯/作詞:玉置浩二・須藤晃 作曲:玉置浩二

「どこまでも続いている」道とは、自分が信じて進む道のことでしょう。

その道の先には、「光が待っている」と信じています。それを信じなければ、先の見えない道を進むのはとてもつらいですよね。

光は希望や夢の実現などのポジティブな意味があると思います。

心は飢えた獣のように吠えています。進むのを心はとてもつらく感じていることが伺えますが、走り出されば光にはたどり着けません。

苦しくても進むことで、今よりも少しだけ「いい夢」が見たいと願っています。

さみしいくらいで良い

やりたいようにやっていいんだよ 淋しいぐらいがちょうどいいんだよ
やりたいようにやっていいんだよ 本気になって愛していいんだよ

出典: 常夜灯/作詞:玉置浩二・須藤晃 作曲:玉置浩二

「やりたいようにやっていいんだよ」という歌詞は、自分勝手にやれということではないと思います。

これは、どんなにまわりから否定されたり、バカにされたりしても自分が本当にやりたいことをやるんだというメッセージなのです。

まわりから理解されず、さみしい思いもするかもしません。しかし、そのくらいで「ちょうどいい」のです。

そのさみしさを感じることで、人は強くなれるでしょう。

真剣な人を見ると「意識が高い」などと嘲笑する人もいますよね。しかし、真正面から物事に取り組むことでしかわからない楽しさやよろこびがあります。

それは、恋愛も同じではないでしょうか。そのため、「本気になって愛していい」と言っているのです。

常夜灯に群がる虫のように