胸が膨らむ希望の展開
楽曲制作には、ある"定番の法則"があります。
たとえば、誰かを悼む悲しい曲で長調を使うのは不謹慎。
まるで「喜び楽しんでいる」かのように聞こえるからです。
逆に応援歌や讃歌などでの短調は、不似合いです。
物悲しい応援歌では、気持ちが萎えるでしょう。
ソフトバンクホークスの「いざゆけ若鷹軍団」などは、異例中の異例です。
「サザンクロス」のコード進行は、"無限上昇"と呼ばれるスタイル。
4つ一組の和音の繰り返しが、まるで登り続けているかのように聴こえます。
無限上昇には、"希望"や"予感"などを連想させる効果があります。
心が昂ぶっていくイメージが、歌詞の内容にぴったり!
メロディも爽快
「サザンクロス」のメロディは、Aメロとサビのふたつ。
Aメロは無限上昇の和音の中で、つぶやくように上下します。
まるで二人のいきさつを歌詞で説明しているようです。
でも、なんと言っても秀逸なのはサビのメロディ処理です。
「天体観測」でも「プラネタリウム」でも使われた"あこがれ"イメージ。
メロディに"懸垂コード"と呼ばれるテンションがかかっています。
未解決なサブドミナント音をメロディの終了部に置き、次のリフに続けます。
気がかりな感覚が、この処理でずっと続くのです。
で、一番最後に「大団円」の解決音がメジャー7で高らかに伸びる!
何という開放感。
何という希望感。
聞く人の心に、安定感と、肯定感と、満足が広がるのです。
まとめ
"ウォ〜ウ・ウォ〜ウ・ウォ〜ォォォ!”
2018年7月、「妖怪ウォッチ」のキャンペーン・ソングに"バンプ"の「望遠のマーチ」が選ばれました。
特徴のあるリフレインがゲームショップやテレビ・ラジオで流れ、きっと耳に残るでしょう。
映画「続・三丁目の夕日」のテーマ曲にBUMPが選ばれたのも、同じ理由と思われます。
メロディやボーカルや曲調が、何故か心に引っかかるのです。
アーティストとしての必須条件であるとともに、十分条件でもあります。
彼らが彼ら自身であることが、そのまま付加価値になっているのです。
脂が乗るのはこれから!
ここまでBUMP OF CHIKENの「サザンクロス」で、彼らの音楽をご説明してきました。
ロックバンドとしては、アルバムが10枚に差し掛かるこれからが円熟期です。
どんな名作が生まれるのか?
どんなサプライズが起こるのか?
連作や他メディアとのコラボなど、彼らの伸びしろは本当に無限大と言えるでしょう。
まだまだ"隠し技"をいっぱいポケットに持っているはず。
BUMP OF CHICKENの4人に期待しましょう!
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