桜ソング代表、1年中いつでも聞きたい名曲をカバー!!
四季がある日本は季節にちなんだ名曲が沢山あります。中でも桜の花を歌った歌は沢山あると同時に、名曲ぞろい。
桜ソングの中でも特に人気があるのは坂に咲く桜や、独りで歌唱する桜がありますね。
今回カバーされたのは、歌い出しの1言を聴くだけでドンするぐらい有名な桜ソング、ケツメイシの「さくら」です。私的には、My桜ソング1位殿堂入りしている位好きな楽曲です。
誰とどんなカバーをしたの?
今回ケツメイシの「さくら」をカバーしたのはシンガーソングライターの、井上苑子さんです。1997年12月11日生まれの射手座。
今現在は20歳。現役高校生から現役大学生へ、自身も歌も成長をしています。
井上苑子さんの世界でカバーされた「さくら」は、不思議なコラボで映像の中に登場しました。
「さくら」とラップに鷲掴み?!
2017年4月15日に公開されたRe LIFE。大学院まで出て就職した会社を3ヶ月で退職。その後は社会の波に乗り切れない生活を続けている、男子が主人公。
冴えない主人公が、ある出会いをきっかけに、時空を超えて27歳のまま高校生にリターンをします。
人生をもう一度やり直す27歳の高校生を演じるのは、中川大志さん。時代劇からCMにバラエティまで、幅広く演じ分ける俳優、イケメンです。
中川大志さんは映画の主人公の役名、海崎新太になり切って「さくら」のラップを担当。
2017年4月リリース、井上苑子さん4作目のシングル「メッセージ」に「さくら」は収録されています。
「さくら」のアーティスト名が「井上苑子&海崎新太」とクレジットされているのが新鮮!
ストーリーがラストを迎え、気持ちも高まっている場面で流れる「井上苑子さん+海崎新太」の「さくら」に心をギュッと掴まれます。
イケメンで映画も好評でラップも注目浴びて、何だかズルいんですけどね。
騒ぐだけではない「さくら」は独りで愛でるもの??
桜と聞けばまず、桜前線の進捗状況をチエック。開花宣言が出れば、お花見プランを立てることが最優先、そして花の下での宴が催されます。でも桜はパリピのために咲くのではありません。
映画Re LIFEのエンディングに使われた「さくら」は2005年2月にリリースされたケツメイシの14枚目のシングル。
「さくら」に歌われた桜は、独りで花の下を歩く姿が思い浮かぶ言葉が並んでいます。
想い出の中の桜には2人の姿が…
歌い出しのさくらの「さ」1つを聴いただけで歌に引き込まれます。続く歌詞は、あの日の桜の花の下で交わした想いが描かれています。
さくら舞い散る中に忘れた記憶と 君の声が戻ってくる
吹き止まない春の風 あの頃のままで
君が風に舞う髪かき分けた時の 淡い香り戻ってくる
二人約束した あの頃のままで
ヒュルリーラ ヒュルリーラ
ヒュルリーラ ヒュルリーラ
出典: さくら/作詞:田中亮・大塚亮二・吉田大蔵・河野健太 作曲:田中亮・大塚亮二・吉田大蔵・河野健太
記憶の中の桜は、独りで見た桜ではありません。満開を過ぎて花びらが散り始めた木の下を2人で歩いた記憶が甦ります。
あの日吹いていた風と風になびいた髪は、香りと一緒になって忘れることはありません。
桜の下で交わした言葉と約束も自分の中ではそのまま残っています。約束は次の年も2人で桜の下を歩くことを誓ったのでしょう。
淡いピンクの桜の花びらが風に舞う中の約束は、儚いものでした。
オノマトペのように繰り返される、ヒュルリーラ。悲しみを紛らわすために泣かないために、おどけた心を表現しているのでしょうか…。
何をしても解決しない今の悲しみを、舞い散る花びらに託してしまおうと試みているのでしょうか…。
感情のリリックは韻を踏む定義を守った桜?!
大げさな見出しと思わせたらごめんなさい。でもこの後の内容に思わず固まった私。
桜ソングベスト1.と言っておきながら、歌い出しの桜の花とメロディーに気を取られて続くラップの部分を軽い気持ちで聞き流していました。
歌詞をじっくり読んで、あまりの深い悲しみに「解説はムリ!」とサイト管理者にお願いしようなんて思ったりして…
でも悲嘆に暮れている場合ではありません。涙を拭いて解説に入りたいと思います。
目の前に咲いている桜は去年の桜?
3分5分と咲き進む桜の花に導かれるように人々が繰り出します。でも歌の主人公の目の前にある桜は、今咲いている桜ではありません。
目に映る花も周囲の風景もすべてモノクロームです。
さくら散りだす 思い出す 意味なく
灯り出す あの頃また気になる
変わらない香り 景色 風
違うのは君がいないだけ
ここに立つと甦る こみ上げる記憶 読み返す
春風に舞う長い髪 たわいないことでまた騒いだり
出典: さくら/作詞:田中亮・大塚亮二・吉田大蔵・河野健太 作曲:田中亮・大塚亮二・吉田大蔵・河野健太