「千利休」(水曜日のカンパネラ)のMVのロケ地は〇〇温泉郷？！気になる歌詞の意味を公開！【動画あり】

A post shared by KOM_I(wednesday campanella) (@kom_i_jp) on Jan 25, 2018 at 8:03pm PST

千利休とお茶をモチーフにした気になる歌詞の意味を解釈していきます。

「千」というのはタイトルにもなっている千利休のことでしょう。

千利休は戦国時代に茶道の改革を行い、日本の「おもてなし」の心を重んじた茶の様式の1つ「わび茶」を完成させました。

戦いの世の中で「刀」ではなく、いわば「お茶」で天下に挑んだ歴史を語る上で欠かせない偉大な人物です。

『千利休』の歌詞からは、それを現代的な視点で解釈したような印象を受けます。

ユニークな中にも知性が感じられる言葉が散りばめられており、理解できると爽快感がありますよ。

「茶碗ひとつで」という歌詞は、武ではなく茶で名を成した千利休の他にはない強さが感じられます。

一口にお茶と言ってもさまざまな種類があります。この曲を聴くだけで、お茶に詳しくなりますね。

市販されているお茶の商品名や、世界三大紅茶の1つであるキーモンも出てきます。

もしも、千利休が現代で活動していたら、日本茶だけでなく海外のお茶にもきっと詳しかったことでしょう。

間に「ヒューマンネイチャー」と入っているところに、水曜日のカンパネラらしい遊び心を感じます。

もちろん、ヒューマンネイチャーはお茶ではありません。人間性などを意味する言葉で、マイケル・ジャクソンの楽曲のタイトルにもなっています。

「ハイエナ」は他の動物が狩りをして仕留めた獲物を、横取りするずる賢い動物というイメージがあります。

出がらしは何度もお湯を入れて、お茶の味や香りが薄くなった状態です。

これは、自分で何もしないで利益を得ようとする人やマネをして一山当てようとするずるい人たちを批判しているのでしょう。

千利休が活躍したのは戦国時代・安土桃山時代です。豊臣秀吉の側近でもあったので、何とか取り入ろうとするずるい人たちとのしがらみもあったと思います。

しかし、そんな千利休にも野望があったに違いありません。

「千葉県浦安あたりに建設」されているのは、夢の国でおなじみの東京ディズニーランドのことです。

東京ディズニーランドのように愛される「夢と魔法と茶道の王国」を目指すと宣言しています。

そのあとには「園」のオンパレードです。スケールの大きい「地上の楽園」からはじまり、お茶漬けの定番「永谷園」で締めています。

茶道において確かな地位を築き、政治にも千利休は関わっていました。

この部分の歌詞は彼が胸に秘めていた野心を現代的な感性であらわしているのでしょう。

ロマンチックな恋愛を感じさせる歌詞です。茶の道を進もうとしたり、野心を抱いたりしていたのに唐突に恋愛要素が入ってきます。

しかし、『千利休』を聴いてるとこの部分でグッと来るから不思議です。メロディーの美しさもその理由の1つだと思います。

「君のことしか見えない」のに大事な問いかけに対しては「お茶を濁し」てしまうのは、何か訳ありなのかもしれません。

「お茶を濁す」とは適当なことを言って、ごまかすことです。ここでも、しっかりとお茶をねじこんできます。さすがです。

今回は、水曜日のカンパネラの『千利休』について紹介しましたがいかがでしたでしょうか。

『千利休』はおしゃれなサウンドとMV、そして個性的で知性を感じさせる歌詞が魅力の曲です。

この記事を読んで水曜日のカンパネラに興味を持った方は、2017年2月発売の最新アルバム『SUPERMAN』もぜひチェックしてみてください。

メジャーデビューしてから初となるフルアルバムです。進化を続ける水曜日のカンパネラの音楽を楽しめるアルバムとなっています。