日本語の訳詞の違い
「リトル・マーメイド」はリバイバル公開の際に日本語詞が変更されています。
単に1998年のリバイバルを機に見直したのか、権利関係の問題かは分かりません。
とにかく、アニメ「リトル・マーメイド」には2種類の日本語訳があります。
アリエルの歌う「パート・オブ・ユア・ワールド」もずいぶん変わっています。
この「アンダー・ザ・シー」も歌いだしの部分から違っています。
この2つを仮に旧訳版と新訳版として比較していきたいと思います。
新訳版は訳としては英語の歌詞に近いものになっています。
旧訳版はもっと大きく意味をとらえて、歌詞にしている感じです。
好みが別れますが、公開時からのファンには旧訳版が慣れ親しんでいるでしょう。
旧訳版もWEB上で見ることができますので、参考にしてみてください。
また「シングアロングソング」などのビデオで旧訳版で歌っていた人も多いと思います。
そんなファンには新訳版は違和感がありました。
旧訳版もWEB上で見られるところもありますので、参考にしてみてください。
リトル・マーメイドの旧訳版(1991年公開時)の歌詞
新訳版はこちらです。
リトル・マーメイドの新訳版(1998年リバイバル時)の歌詞
2種類の「アンダー・ザ・シー」
先ほども書きましたが、「アンダー・ザ・シー」も歌いだしからかなり印象が違います。
両方のビデオを紹介します。
歌っているのはセバスチャン役の上條恒彦さんです。
最近では山寺宏一さんが声をあてることも多いですが、当時は上條さんでした。
まずは旧訳版です。
続いて新訳版のビデオもごらんください。
歌いだし部分の比較
まずは旧訳版の歌いだしを見てみましょう。
嵐でも 海草の
林は 安心
どこへも 行かないで
海底に いよう
出典: Under The Sea/作詞:Howard Ashman 作曲:Alan Menken
先ほどの英語版の解説のところと見比べていただくと違いが分かると思います。
最初の「隣の芝生は青い」のような部分はまったくありません。
またその後の、「海底にいよう」というのも意訳ですね。
次に新訳版の歌いだしを見てみます。
隣の海藻は
青く見えるさ
陸に行くのは
大きな間違い
出典: Under The Sea/作詞:Howard Ashman 作曲:Alan Menken
新訳版はかなり英語の歌詞に近いことが分かると思います。