ずっと真夜中でいいのに。【正しい偽りからの起床】1stミニアルバム全曲解説！歌声が導く目覚めの真意は

2曲目に収録されているのは「ヒューマノイド」。

疾走感あふれるサウンドとどこか秘密めいたMVに魅了されてしまいます。

"ヒューマノイド"とは、人間によく似たもののこと。

それらはどれだけ人間に似ていても、人間ではありません。

つまり、人間から見るとヒューマノイドは"偽り"であるともいえるのです。

その点を踏まえて歌詞を見ていきましょう。

「ヒューマノイド」の歌詞は呪文のような言葉から始まります。

様々な考察がありますが、有力なのはスワヒリ語やアラビア語の解釈。

一行目には「夜」「漁場」「17」という意味を持つ言葉が羅列されています。

そして二行目は「おはよう」「さようなら」「酩酊」という意味を表します。

これらは決して文章になっているわけではありません。

そのため、ヒューマノイドが発した言葉であると推測できます。

推測するに主人公はヒューマノイドのそばに居る人間。

ヒューマノイドと共に居たいと考えますが、その感情をヒューマノイドは理解することが出来ません。

言葉にして伝えようにも、そんな前例はないため言葉にならないのです。

主人公は偽りともいえるヒューマノイドに対してもどかしい気持ちを抱きます。

ヒューマノイドが手を握ってきたとしても、それはただのプログラムにすぎないかもしれません。

けれど、それはヒューマノイド自身の"意思"である可能性も考えられます。

真相は誰にもわかりませんが、主人公はそう信じていたいのです。

だからこそ基準を作らず曖昧にしていたい。

また、人間とヒューマノイドという定義も曖昧にしてしまいたいのではないでしょうか。

主人公のヒューマノイドに対する強い想いが伝わってきます。

気になる方はぜひこちらの記事もご覧ください。

2020年3月6日に「サターン」のリリックビデオが公開されました。

"サターン"とは日本語で土星を意味する言葉。

この曲は遠距離恋愛を描いたもので、その距離を地球と土星に見立てていると思われます。

では、歌詞を見てみましょう。