楽曲「つづくもの」
アルバム『Can Not Behaved!!』収録
「つづくもの」はWANIMAが2014年に発売した1stミニアルバム『Can Not Behaved!!』に収録されている楽曲です。
このアルバムは全部で7曲収録されているのですが、楽曲収録時間はトータル18分弱しかないんです!!
ひょっとするとシングルよりも短いのではないでしょうか……?(笑)
しかし短い楽曲ではあるものの、まるで最短で最大のエンジンがかかるような疾走感も魅力的です。
ライブで演奏されれば、たった1分の楽曲であろうとも、人の心を突き抜けていきます。WANIMAパワー恐るべし!!
そして、今回ご紹介する「つづくもの」は、およそ3分ほどの楽曲なのでこのアルバムの中では比較的長い方の楽曲です。
当たり前に続く毎日の葛藤やこの先への不安、今の自分はどこにいて、どこに向かって行くのだろうか?
そんなことを改めて考えさせられる楽曲です。
WANIMAも故郷である熊本から上京し、音楽活動を行なっています。
今や彼らはライブのチケットが入手困難な大人気バンドですが、上京したばかりの頃の活動は決して平坦な道では無かったはずです。
上京したての頃は、誰もが心の中に夢を抱いています。
しかし夢半ばで諦めてしまう人が多いのも現実……。
“夢を叶える人”というのは、たまたま運が良かったという訳ではなく、自分を信じて夢を追い続けた人なのだと思います。
「つづくもの」はWANIMAが上京して、日々変わって行く生活の様子をそのまま綴ったような歌詞が印象的です。
特に、上京経験のある人は、心に響くのではないでしょうか??
エモーショナルでありながらも、未来に向かって進んで行くポジティブな歌詞にも注目していきたいと思います。
「つづくもの」の歌詞
故郷を離れて……
もう何年経った?
笑ったり泣いたり思い詰め
住み慣れて育った町並み今は遠くへ
忙しく変わってゆく
雑多な街では思い薄れ
星も無い空に何が流れた?
出典: つづくもの/作詞:松本健太 作曲:松本健太
故郷で過ごした年月は、上京してからの時間よりもはるかに長いです。
WANIMAのベースボーカルKENTAさんとギターのKO-SHINさんは同じ熊本県天草市出身の幼なじみ。
ともにバンドを組んで、学生時代から同じ夢を見続けてきたのだと思います。
楽しいことも辛いことも助け合いながら乗り越えて、いよいよ夢を叶える為に東京に進出!!
上京すると、田舎の景色とは比べものにならないくらいに高層ビルもたくさんあるし、人だってたくさんいます。
なんとなく田舎ってゆったりとした時間が流れているように感じますよね?
反対に都会はどこかせわしなく毎日が過ぎていきます。
上京してから、何をしているわけでもないのにいつの間にかこんなに時間が経ってしまっていた!!このままでいいのだろうか?
故郷の風景と、そこで夢を語ってキラキラしていた自分たちのことすら忘れかけてしまいます。
人生の正解は何だろう?
もう疲れたって飽きたって自分次第で
可も不可もなく
上がる太陽沈む夕日途方に暮れ
どこにいても変わらん重力
時に垣間見て君は考える何がいいのか
出典: つづくもの/作詞:松本健太 作曲:松本健太
東京での生活は、思うようには進まずに苦難ばかりです。
夢を叶える為に東京に来たはずなのに、今自分がやっているのは最低限の生活費を稼ぐためのバイトだけ……。
あれ?自分は何がしたかったんだっけ?と夢を見失いがちです。
自分にとってよりよいものに出会い、夢の方向性が変わることはとても良いことですが、叶わないから諦めるというのは夢から逃げることになってしまいます。
でも、誰かに強制されているわけではないので、もし諦めても誰も何も言いません。続けるのかやめるのかは自分次第です。
永遠に続くものとは?
生きている限りソレはつづくもの
誰でも数え切れぬほどの後悔
空っぽの頭いっぱいためて
何時だって不安定でも
昨日は今日の踏み台に好きに飛べ
まだ見ぬ明日に勝って
出典: つづくもの/作詞:松本健太 作曲:松本健太
“迷い”というのはさまざまな場面で登場してきます。
人生の中で何回あるかわかりませんが、悩みのない人生なんてほとんどないと思います。
昨日の悩みは、明日には“いい経験”になっていくのです。
失敗なしに成功はありません。失敗してしまったからそこで終わりではなく、失敗を糧にしてさらなる飛躍をしていくんです。
日替わりの幸見つけて
日替わりの気持ちで笑う
何回でもそれは続く
大丈夫かは後にする
無理せんで曖昧でも
神だって許すきっと
無理せんで曖昧でも
出典: つづくもの/作詞:松本健太 作曲:松本健太
夢への道は険しくて辛いけれど、そんな日々を過ごしているからこそ些細なことで喜びを感じることができます。
苦しいときにかけてもらうあたたかい一言はすっごく心にしみますよね。
どんなに辛くても、いつも笑っていれば神様はそんなあなたをきっとどこかで見ているはずです。