abnormalize【凛として時雨】Mステ初主演で衝撃の放送事故？！歌詞の意味を徹底解釈！

そもそも「abnormalize」とは、「〜を常態でなくする」とか「異常にする」という意味です。

アニメの世界観にはピッタリなんですね。

それでは、歌詞を追ってみましょう。

始まりからして、既に混沌としています。

「誰にも見せられない」ほどの、どんなものが頭の中に溢れているのはわかりませんが、迷い込んでしまったのでしょう。

アニメの背景は、すべてをコンピュータに管理された世界です。

数値がすべてで、それによって犯罪者が犯罪を犯す前の予備軍である「潜在犯」を見つけ出し、更生させるという名のもと──という流れ。

主人公たちは、「とある何か」に巻き込まれ、それを「暴き出す」ことになっていきます。

あまりにも美しく整理されてしまった世界に、かえって希望を見いだせなくなってしまう……皮肉なものですね。

心が壊れてしまうのも、無理はないかも知れません。

その方が本当は「まとも」なのに……。

秘密の中に閉じ込められて見る世界は、偽物のショーで。

真実のリバース──反対ということは、つまり「嘘」なのでしょう。

「ゲシュタルト崩壊」とよく言いますが、この「ゲシュタルト」というのはドイツ語で、「形態」や「状態」を意味します。

「イリュージョン」は「錯覚」です。

作品の中では「ホログラム」も重要なファクターとなっているため、それぞれの単語に多くの含みがあります。

その後もアニメの世界観を強く映し出した歌詞が続き、やはり哀しいままに楽曲は終わります。

もともと凛として時雨は、歌詞が難しかったり、意味があまりわからないと言われることも少なくありません。

しかし、それは作詞担当のTKの感性が、あまりにも特殊に研ぎ澄まされているからだとも言えるでしょう。

『PSYCHO-PASS』の世界の住人であれば、「潜在犯」と呼ばれていたかも知れませんね。

アグレッシブなサウンドや、シャウトの多い歌唱などがあるため、やはり好みが分かれるのは仕方がありませんが、ミディアムナンバーも結構あります。

TKのソロ活動（TK from 凛として時雨）では、アコースティックギターを奏でながらの弾き語りも多いので、実は楽曲の幅は広いのですよ。

まずはこの「abnormalize」という楽曲が、いかにアニメを盛り上げる役目を果たし、印象付けているのかを実感していただければ、ファンとしては嬉しい限りです。

放送事故はテレビの生放送で起こったことではありますが、もしも興味が湧いたなら、ライブ映像などで本当の彼らを見てみてはいかがでしょうか。

A post shared by Mari Amita (@mari_amita) on Dec 11, 2017 at 10:00pm PST