indigo la End「緑の少女」
デビューミニアルバムに収録
「緑の少女」は、indigo la Endのデビュー作となるミニアルバム「さようなら、素晴らしい世界」の1曲目に収録されている楽曲です。
当時はまだインディーズでしたが、その完成度の高いアルバムは非常に話題を集めました。
YouTubeなどで聴いたことがあるという人も多いのではないでしょうか?
なお、indigo la Endを牽引するギターボーカルの川谷絵音は、indigo la Endとしてデビュー後のわずか数ヶ月後に「ゲスの極み乙女。」も平行して活動を開始。
違う意味でも注目を浴びることとなりました。
ベース担当は女性
現在のindigo la Endのメンバーは、ギターボーカルの川谷絵音、ギターの長田カーティス、ベースの後鳥亮介、ドラムの佐藤栄太郎の4人ですが、過去にはメンバーが数回入れ替わっています。
当時「緑の少女」でベースを担当していたのは、現在の後鳥亮介ではなく、和田茉莉子さんという女性の方でした。
コーラスにも参加していたため、indigo la Endの楽曲のなかでも特に優しい印象の楽曲に仕上がっているように感じます。
ギターの音が印象的
「緑の少女」では、最初から最後まで、ギターの優しい音色が際立っています。
まるで木漏れ日をイメージさせるような、サラサラとした心地よいサウンド。その耳馴染みの良さが、「緑の少女」が人気の理由のひとつと言えるでしょう。
indigo la Endは楽曲の多くが繊細なサウンドで構成されていますが、「緑の少女」は初期の楽曲ということもあってか、特に優しい仕上がりになっています。
PVを見なくても、曲を聴くとなんとなく風景が目に浮かびますよね。聴く人を選ばない、indigo la End初心者にもおすすめできる楽曲です。
「緑の少女」の歌詞の意味を考察!コードもご紹介
1番Aメロ
Dm7 Cmaj7
音のない部屋をノックして
G Cadd9/A
騒ぎ立てるのが得意だった
Dm7 Cmaj7
あの街の声が聞こえない
G Cadd9/A
緑の少女に出会った
出典: 緑の少女/作詞:indigo la End 作曲:indigo la End
Aメロでは、少女との出会いが描かれています。ここでは、タイトルにもなっている“緑の少女”が何を指すのかはまだわかりませんね。
なんとなく、少女は明るくて活発な子というよりは内向的な子のように感じました。周りに惑わされず、一人で行動するのが好きそうな印象が歌詞から見て取れます。
Dm7 Cmaj7
鮮やかな靴をあげたら
G Cadd9/A
君は嬉しそうな顔をしたよね
Dm7 Cmaj7
緑色なんて趣味が悪いわ
G Cadd9/A
もっと似合う色あったでしょ?
出典: 緑の少女/作詞:indigo la End 作曲:indigo la End
少女にプレゼントしたのは、緑色の靴。あまりメジャーな色ではありませんよね。
PVでの少女は、足元以外すでに全身を緑に包まれており、きっと緑色が好きなのでしょう。
それでいてプレゼントされた靴に対して難癖をつけてしまうのは、照れ隠しと捉えるのが妥当なのかもしれません。
もともと靴だけが黒色だったところを見ると、少女は「早く緑の靴をプレゼントしてよ」と思っていたようにも思えます。
好きな人に対する、駆け引きの難しさのようなものを表しているのでしょうか?
1番サビ
Dm7 G C6 Am7
恋をした 恋をしている
C7 Dm7 G Am7 Cmaj7
僕の手が君の手と重なり合った時
C7 Dm7 G C6 Am7
恋をした 恋をしている
C7 Dm7 G Am7 Cmaj7 C7
僕の手が君の手と重なり合った音は聞こえた?
出典: 緑の少女/作詞:indigo la End 作曲:indigo la End
“僕”が、少女に対して恋をしている様子がストレートに歌われています。
今まではなんとも思っていなかったはずなのに、ふとした拍子に“恋”に変わってしまうことを表現しているのでしょう。
恋をするとドキドキするもの。“音”は、自分の鼓動のこと。
自分の気持ちが知られてしまうのは少し気恥ずかしさもあるものの、心のどこかでは「相手に知ってほしい」という思いもある、恋愛をしているときならではの矛盾ですね。