中森明菜のこれまでをおさらい

アイドル・中森明菜の誕生

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まずは、中森明菜のこれまでを振り返ってみたい。中森は、1965年7月13日に東京に生まれた。現在52歳だ。幼い頃から歌手になる夢を抱き、当時人気だったオーディション番組『スター誕生!』(日本テレビ系)に何度か挑戦するも、なかなか合格を勝ち取ることができなかった。

しかし、1981年放送の同番組において、3度目の挑戦をした中森に、やっとチャンスが訪れる。番組史上最高得点となる392点を記録し、見事合格。決戦大会では、11社ものレコード会社、プロダクションが中森獲得の意向を示すプラカードを挙げた。

その後、1982年5月1日に、『スローモーション』でデビューする。当時アイドルにはキャッチフレーズというものがつけられるのが通例だったが、中森のキャッチフレーズは「ちょっとエッチな美新人娘(ミルキーっこ)」であった。

アイドルから歌姫へ

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中森がデビューした80年代は、松田聖子小泉今日子といったアイドルが数多く輩出された時代で、そんな中生き残っていくのは非常に難しいとされていたが、中森の人気はその中でも群を抜いていた。オーディション番組で合格した時から注目を浴びていたこともあり、シングル第二弾『少女A』は爆発的なヒットとなった。

その後は、ベストテン番組で見ない日はないほど、出す曲全てが常にTOP10入りし、連続ヒットを飛ばしていく。アイドルに、あまり歌唱力は関係ないと思われていた時代だったが、中森は違っていた。見た目の可愛さだけにとどまらず、歌手としての本当の実力を持ち合わせていた。

歌姫・中森明菜の魅力とは

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では、中森明菜の魅力とはいったいどんな所にあるのだろうか。実際、筆者自身は中森がオーディションに合格したその日からずっと彼女のファンだった。シングルレコードやアルバムが発売されるとなれば、予約しておいて前日に受け取りに行くほど新曲が楽しみだった。

何がそんなに魅力的だったかというと、中森の曲はどれもメロディーが素晴らしかった。そして、前作とは曲調の違った曲を交互に出してくるので、毎回新鮮だ。新曲を買っては、覚えるほど何度もなりきって歌ったものだ。

こんなエピソードもある。アイドルといえば、普通は与えられた衣装を着て、ヘアやメイクもお任せだと思うが、中森は違っていた。衣装一つにも自分の意見を積極的に取り入れ、ヘアメイクも自分でやっていたという話も聞く。ここにも、中森のアイドルらしからぬアーティストとしての片鱗が見え隠れしている。

そして、最大の魅力は表現力ではないだろうか。ポップで激しい曲でも、しっとり聞かせるバラードでも、中森は見事に歌い上げる。その表現力は、生まれ持った天性の才能ではないだろうか。彼女が日本を代表する歌姫と称される理由はそこにあるのではないか。

中森明菜の人気曲TOP3をご紹介!

TOP3:『セカンド・ラブ』

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『セカンド・ラブ』は、1982年にリリースされた3枚目のシングルである。デビュー曲『スローモーション』に続き、来生えつこ・来生たかおの作詞作曲で制作されたバラードとなっている。2枚目のシングル『少女A』で見せたちょっと不良っぽいイメージとは全く違った楽曲に、みなが驚いた。歌詞を見てみよう。

恋も二度目なら 少しは上手に
愛のメッセージ 伝えたい
あなたのセーター 袖口つまんで
うつむくだけなんて
帰りたくない そばにいたいの
そのひとことが 言えない
抱きあげてつれてって 時間ごと
どこかへ運んでほしい
せつなさのスピードは高まって
とまどうばかりの私

出典: http://j-lyric.net/artist/a000575/l004cb5.html

2度目の恋であるけれど、なかなか素直に自分の気持ちを伝えられなかったり、器用に甘えられないという、切ない恋心を歌ったものである。プライベートでも恋をしていただろう時期と重なり、一層切なさが伝わる楽曲である。

中森本人は、この曲に出会ったとき、繊細な歌詞とメロディーの素晴らしさに深く感動し、自分が歌うべきかどうか悩んだというが、結果大ヒットとなり、安堵したというエピソードもある。歌よりルックス重視のアイドルたちの中にあって、ひときわ歌唱力にも長けていた中森だからこそ表現できた楽曲といえるだろう。

TOP2:『飾りじゃないのよ涙は』

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『飾りじゃないのよ涙は』は、1984年にリリースされたシングル10作目にあたる。この楽曲は、井上陽水から提供されたもので、中森が軽快なリズムにのって、大人っぽく歌い上げている。アーティスト中森明菜の誕生のきっかけとなった楽曲ともいえる。歌詞を見ていこう。