さて、いかがでしたでしょうか?
フルバージョンのPVが見当たらなかったので申し訳ないのですが、毎回どの楽曲のPVでも、メンバーのはっきりとした顔や表情などは見えません。
このへんの謎さ加減がウリというのもあるのですが、TKがソロで活動している「TK from 凛として時雨」でも同様ですので、あまり顔やプライベートは出さない方針なのかも知れません。
まぁ、軽く調べれば本名や経歴などはわかってしまうのが、有名人の辛いところでもあるのですがね。
「不思議」と「不可思議」
通常、「不思議」という言葉の方がよく使われますが、小説などを読む方は、「不可思議」にも馴染みがあると思います。
意味合いとしてはそう変わらないのですが、なんとなく「不思議」よりも「不可思議」の方が「得体の知れなさ」みたいな含みがあって、やや怖さをにじませます。
個人的な感想としては、だから「Enigmatic Feeling」という楽曲は「不可思議な気分」に近い気がするのです。
歌詞はフルで見れます
意味がわからなくても大丈夫
奪われ続けるなら もう狂ってしまうよ
終わりの無い「終わり」に僕は息をしなくなって
Enigmatic Feeling
奪われなきゃいけないの? もうほどけてしまうよ
世界が溶け出して神様が降りて来て僕に突き付けた
Who are you?
2つに分かれた世界に沿って自分を放った
出典: https://twitter.com/lyric_sigure/status/938365715995877377
まずは冒頭。
1行目くらいは、かろうじてわかります。
自分の持っているもの、大切にしているものを、どんどんと奪われ続けてしまったなら、それこそ狂ってしまうかも知れません。
それが終わらないなら……もう息もできなくなる……つまり、死んでしまうよ?
で、ここで登場「不思議な気分」というコーラス。
345です。
神様が「僕」に突き付けた質問「Who are you?」が、何故か彼を壊してしまったようです。
紙一重だろう 紙一重だろう 境界線 神は1人なの?
おかしくなって おかしくなって ふいに君を奪ってしまうのだろう
Crazy 完全浮遊体 ピントの合わない心に
Shake me 完全浮遊体 鏡さえも覗けない
出典: https://twitter.com/Animelo_ks_bot/status/933234784716783616
紙一重の境界線、本当に神は1人だけなのか?
「八百万(やおよろず)の神」精神に満たされた国である日本に住んでいると、あまり実感が湧きませんが、確かに多くの国や地域では、思いの外大規模な宗教的な対立も見られます。
それはお互いに自分たちの信じる「神」こそが「唯一」だからだと主張するからにほかなりません。
鏡も覗けない完全浮遊体とは、幽霊のことなのでしょうか?
それとも──それが「神」?
2つに分かれた世界に沿って切り取る
真実に触れた傷はきっと消えはしないよ
出典: https://twitter.com/rintosite__/status/938624698652409856
真実は、触れただけで傷つけられてしまうほどに鋭いものなのかも知れません。
そしてその傷は消えない。
そんな真実ならば、見たくないと思ってしまいます。
たとえそれが現実逃避だと言われようとも。
あと少しだろう あと少しだろう 答えがふと分かってしまえば
苦しくなって 苦しくなって ふいに僕は壊れてしまうのだろう
出典: https://twitter.com/lyric_sigure/status/933006672959889408
でも許して でも許して 居なくなるから 殺したつもりでいて
出典: https://twitter.com/lyric_sigure/status/930804684402708480
……辛い。
まとめ
もしもアニメ『PSYCHO-PASS サイコパス』をご存知なら、この歌詞を誰の心情に当てはめるかという討論もできるかも知れません。
登場人物の誰にでも当てはまるようであり、それこそ自分やその周囲の人にも当てはめられるような気持ちにもなります。
でも何故か「もう聴きたくない」とはならないところが、凛として時雨の魅力なのです。
辛くても、痛くても、苦しくても、どうしても耳を傾けてしまうメッセージ、いや、つぶやき?独り言?戯れ言?虚言?
いずれにせよ、中毒性のある創作力を持つバンドなのです。
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